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子供達に価値観の多様性を、一度は、日本から連れ出して体験させよう。

先日の地方出張講習会での事。昼休みに外のテラスに買い物客、運転で付き添って来た旦那さんたちや近所の人たちで混雑していた。私の近くで、真面目そうな男の二人がこんな話しを普通に淡々としているのが聞こえて来た。

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アナンダ講習会は原毛屋の枠からはみ出している?否、原毛屋だ。

今年はコスモスの花が見事だった。去年集めておいたタネを庭の雑草の辺に投げておいただけでこうも美しく咲き乱れる。来年もまたとコスモスの種子を取り始めると見事な量が毎日とれた。種子にはてんとう虫やカメムシ、クモなどがついて来る。また、足下には雑草がかくれていて私のズボンに種子をしつこく付けて来る。秋の日だまりで童話ふうに「どうしてお前はそんなに真面目に、この地上にはびこりたがっているのかね?」と聞いて見ると、山梨弁で「何ぃ言うだね、人間も同しじゃん。まったくぅ」と応えた。緑色、えんじ、橙色の虫たちも「そうだしそうだし」と言いながらタネ箱から出て来て「人間として、ちゃんとそれに答えられんじゃいかんよ」と言った。

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生きた羊を売るウール牧場?飼い方指導付きで?

新緑の五月、山梨のアナンダまで奥さんの買い物につきあって運転して来られた旦那との雑談。「もしも、アナンダが牧場を始めたとすると・・・、実は、畜産に優れた社員が居るんですが、牧場をやるとなると、羊を肉にするって事もやらない訳にはいかないでしょうかねえ・・・」「そりゃあそうですよ牧場なんだからあ。それに肉を食べるからには屠殺も本当は自分でやるべきです」・・・この話題は深入りすると大ごとなので、避けた方が良い。と、思うや、さいわい奥さんの買い物が済んで話しはそこで終わった。

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100年かかっても大丈夫

小田 実(おだまこと)が亡くなった。テレビに彼の顔が映って、「日本の教育は富国強兵のままだ」と嘆いて涙ぐんだ。この社会の行く末を案じての涙か、それとも、自分がこの日本を変えようとあんなに努力したのに何も変わらなかったと悔しがっての涙か・・・ 後者なら、それは違う。「何でも見てやろう」以後、ゆっくり下から変わって来ているから大丈夫だよと、彼のお墓の前で言ってあげたい。社会の枠組みが変わるのは上からではなく下から。個々が変わって行って、その人数がある一線を越えた時に突然変わる。ちょうどベルリンの壁が壊れた時のように寸前まで、そう、ソヴィエトの崩壊の時も一見何も変わらないように見える体制は、一夜にして突然崩れる。

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いい加減さと創造性

吉祥寺の店でフェルトの講習が始まり、自分で色を選んで下さいと言うと、色が並んだ染色原毛の棚の前で不安げにうろうろしていつまでも決まらない人がたまに居る。じっと自分で決める時間はとても大事なのでいつまでも待ってあげたいが、それだけで終了となっても時間料金をもらっているので気の毒。そこで好き嫌いは頭で考えてもダメで、いい加減に当てずっぽうに決めるように言う。とにかく決めて進んでみると自分とその対象とのやりとりから自分の感じが分かって来る。嫌いな色だったら、次は違う色で作ってみれば良いと言って上げる。

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