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オモトの会の話

少年の頃に、お爺ちゃんの鉢植えのオモトが、一葉何十万円とする話しを聞いて驚いた。つまり一株百何十万円で売買されているとか。その時、彼が言うのに「これはね、植物好きの人にとってはただの草なんだよ。お金が好きな人達が見れば、みんなため息ものだ」とのこと。オモトの会では希少のオモトや蘭を売買して、市場価格が出来て来る。互いの欲で値段がつり上がって行って何百万円という「名品」が生まれて来る。彼が続けて言うに「でもねえ、人間の感覚なんて妙なもんで、高く売れるものが美しく見えて来るんだよ、感覚ってのは面白く出来てるねえ・・・」

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札幌のアースデイと北海道の羊毛、またはアナンダファームとウールミル

先日、北海道の札幌でアースデイという イベントが催され、アナンダも参加しました。それは地球を覆う産業社会の大量生産、大量消費、大量廃棄の社会に不安を おぼえ警鐘をならそうという人たちのイベントでした。私たちの身近な例として北海道で取れる羊毛の事、この羊毛のことはま さに象徴的な例です。

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北国の羊飼いの牧場を訪ね

医学的な脳の中の現実の話し。ある男が戦争で手りゅう弾を右手に持ったまま暴発させてしまったとかで、右腕の全部を失ってしまった。腕の傷はもう何年も前に治っているのに、その男が、何と、無い右腕の手の親指が自分の手のひらに刺さるように曲がって締め付けるので痛くて耐えられない。と治療にやって来たのでした。無い手が痛むなどと、はじめはオカルトめいていて怪しい話しに感じたが、私たちの皮膚感覚は脳の中に、まるで地図のように全身の位置が統括されていて、各部所からの刺激信号が脳に送られて、全てを感じ取る仕組みになっているので、失った手足が痛む例は、実際にいくらでも有るらしい。

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コラム…兼社員募集

社員募集 履歴書を添えてお手紙下さい。
勤務地:山梨、給与等委細面談、仕事内容はパソコン伝票打ち、商品梱包発送、倉庫整理等の体力仕事、電話で受注親切応対などから始まって、将来は海外の牧場主や職人との通信対話(英語)、加工発注や羊毛等買い付けがしたい人。インド、N.Z.等へ研修あり、美術工作趣味の有る方(アナンダは手で作る人に奉仕するのが仕事なので、自分が手で作る仕事はありません)

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腰布一枚

手作りの品が安く買える国という事は、その手作りする人達の生活費が安く暮らせる国と言う意味でしょう。その環境ならば、その人の手作りの物が安くできるのは単純な道理です。インドでは自分の庭に5本の椰子の木が生えていれば暮らしていける。と、かなり大袈裟ですが言われます。椰子の実が一年中実って、ポトリと(実際は重いのでドテッと)落ちるのを待って、市場に持って行って売れば良いのだそうです。冬も寒くないので(地方にも依りますが)、食物蓄積への圧力が日本人の感覚に比べれば非常に低く、つまり、蓄えておかなくても日本のよう厳しい冬は来ないのです。衣類も、ほとんど腰布一枚で良い地方が多いし、家も日干しレンガで椰子の葉ぶきで、とても快適です。

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