に投稿

藍染めをしよう!【1】全2回

アナンダの「賢い藍染めセット」を使って、仕組みを解りながら藍染めしましょう!まずは羊毛で藍色の濃淡ができれば、他の色と合わせて、緑色やより深い色も。また、コットンのTシャツやハンカチ、絞り染めだって簡単です!
手や作業場を汚さずに、安全で誰にでも簡単に染められるので、台所に藍染めが普及しますよ。

用意するもの

  • 賢い藍染めセット
  • 染めるものx1kg
  • 汚れてもいい格好と場所
  • 乳鉢と乳棒(藍を砕く)
  • 紙コップ(ポリ袋を立たせる)
  • 軍手(熱いものを触る)

賢い藍染セットの内容

・天然インド沈澱藍(10g)
・ソーダ灰
・ハイドロサルファイト
・小ポリ袋(藍建て用)
・大ポリ袋(染浴用)

染めるものx1kgってどれくらい?
この写真がだいたい1キロ。洗い済み原毛、トップ、毛糸、ショール、布などなど、一回の作業で結構染められます!

説明ではウールの写真を使って話を進めますが、一回の作業でたくさん染めた方が楽ですので、この際色々な素材を染めてみましょう。
なお、熱湯・強アルカリを使いますので、周囲に子供やペット、全く別の作業をしている人などがいない方が安全です。

【1】藍を建てる

このステップでは、染めるものを浸す藍の染液を作ります。藍に還元剤(ハイドロサルファイトとソーダ灰)を加えて還元させ、水に溶ける性質に変化させます。これを藍建てといいます。

1.藍を細かく砕く

藍を乳鉢に出して、乳棒を使ってできるだけ細かくすり潰します。下の写真の細かさを目安に、大きな粒が残らないようにして下さい。

細かさの目安。大きな粒が残らないように。

2.小ポリ袋に藍とお湯を入れる

紙コップに小ポリ袋を被せて立たせたら、砕いた藍と、60~80℃のお湯を入れます。

お湯の温度が高いほど速く反応が進みます。

3.藍に還元剤を入れる

藍とお湯を入れた小ポリ袋に、ハイドロサルファイトとソーダ灰を入れます。すると還元が始まり、液体が紺色から緑色に変化し始めます。

還元剤を吸い込まない様に注意。また皮膚、衣類、塗装面等に着いた時は、すぐに水洗いして下さい。

4.ポリ袋内の空気を出す

軍手をした手でポリ袋全体をそっと握り、袋内の空気をポリ袋の口に集めて外に圧し出したら、口をねじって閉じます。(結びません)

5.還元が終わるのを待つ

ポリ袋の口を持ち、底に沈んでいる藍をもんで溶かします。

液体が黄緑色から緑色になります。還元は5~6分位で完了します。

還元しない場合は温度をチェック!
原因は以下のどちらかです。解決は簡単!

〈1〉温度が低い
袋を湯煎→温度を上げる(60~80℃)

〈2〉還元剤が古い
袋を湯煎→温度を上げる(60~80℃)→新しい還元剤を加える

【2】染浴を作る

大ポリ袋は、染めるものを浸して染める浴槽として使います。お湯で満たした大ポリ袋に、前ステップで作った小ポリ袋を投入。大ポリ袋の口を閉じた後、大ポリ袋の中で小ポリ袋の中の染液を放出させるという段取りです。

1.大ポリ袋にお湯を入れる

大ポリ袋に60°C位のお湯を注ぎます。お湯の量は、ポリ袋を横たえて口を持ち上げた時に、袋の2/3が膨らむ程度です。

2.大ポリ袋に小ポリ袋を入れる

大ポリ袋の中の空気をできるだけ出したら、前のステップで作った染液の入った小ポリ袋をそのまま入れます。

3.染液を全体にいき渡らせる

大ポリ袋の外側から、小ポリ袋を圧して口を解き、中から出た染液を染浴全体にいき渡らせます。大ポリ袋の口はねじって閉じます。

藍染め基礎知識&コツ 1

染めるものは乾いている状態で
繊維が乾いていれば染液が深くまで浸透します。脂分がある原毛などの場合は、染液に液体洗剤を数滴垂らして浸透を助けます。

かせを束ねる紐はゆるく結く
糸をむらなく染めたい場合は、染液がいき渡るように、かせを束ねる紐をゆるく結きます。

泡立たないように気をつける
染めるものの出し入れをする時は、空気が混じらないように、ゆっくり静かに作業をします。

浸ける時間と色の濃さ
長く浸けて置いても、染液の濃さ以上に濃く染まることはありません。濃い色にしたい場合は、染めては乾かしを繰り返します。

続きは次のブログ記事「藍染をしよう!【2】」をご覧ください。