に投稿

生きた羊を売るウール牧場?飼い方指導付きで?

新緑の五月、山梨のアナンダまで奥さんの買い物につきあって運転して来られた旦那との雑談。「もしも、アナンダが牧場を始めたとすると・・・、実は、畜産に優れた社員が居るんですが、牧場をやるとなると、羊を肉にするって事もやらない訳にはいかないでしょうかねえ・・・」「そりゃあそうですよ牧場なんだからあ。それに肉を食べるからには屠殺も本当は自分でやるべきです」・・・この話題は深入りすると大ごとなので、避けた方が良い。と、思うや、さいわい奥さんの買い物が済んで話しはそこで終わった。

続きを読む 生きた羊を売るウール牧場?飼い方指導付きで?
に投稿

100年かかっても大丈夫

小田 実(おだまこと)が亡くなった。テレビに彼の顔が映って、「日本の教育は富国強兵のままだ」と嘆いて涙ぐんだ。この社会の行く末を案じての涙か、それとも、自分がこの日本を変えようとあんなに努力したのに何も変わらなかったと悔しがっての涙か・・・ 後者なら、それは違う。「何でも見てやろう」以後、ゆっくり下から変わって来ているから大丈夫だよと、彼のお墓の前で言ってあげたい。社会の枠組みが変わるのは上からではなく下から。個々が変わって行って、その人数がある一線を越えた時に突然変わる。ちょうどベルリンの壁が壊れた時のように寸前まで、そう、ソヴィエトの崩壊の時も一見何も変わらないように見える体制は、一夜にして突然崩れる。

続きを読む 100年かかっても大丈夫
に投稿

いい加減さと創造性

吉祥寺の店でフェルトの講習が始まり、自分で色を選んで下さいと言うと、色が並んだ染色原毛の棚の前で不安げにうろうろしていつまでも決まらない人がたまに居る。じっと自分で決める時間はとても大事なのでいつまでも待ってあげたいが、それだけで終了となっても時間料金をもらっているので気の毒。そこで好き嫌いは頭で考えてもダメで、いい加減に当てずっぽうに決めるように言う。とにかく決めて進んでみると自分とその対象とのやりとりから自分の感じが分かって来る。嫌いな色だったら、次は違う色で作ってみれば良いと言って上げる。

続きを読む いい加減さと創造性
に投稿

オモトの会の話

少年の頃に、お爺ちゃんの鉢植えのオモトが、一葉何十万円とする話しを聞いて驚いた。つまり一株百何十万円で売買されているとか。その時、彼が言うのに「これはね、植物好きの人にとってはただの草なんだよ。お金が好きな人達が見れば、みんなため息ものだ」とのこと。オモトの会では希少のオモトや蘭を売買して、市場価格が出来て来る。互いの欲で値段がつり上がって行って何百万円という「名品」が生まれて来る。彼が続けて言うに「でもねえ、人間の感覚なんて妙なもんで、高く売れるものが美しく見えて来るんだよ、感覚ってのは面白く出来てるねえ・・・」

続きを読む オモトの会の話
に投稿

札幌のアースデイと北海道の羊毛、またはアナンダファームとウールミル

先日、北海道の札幌でアースデイという イベントが催され、アナンダも参加しました。それは地球を覆う産業社会の大量生産、大量消費、大量廃棄の社会に不安を おぼえ警鐘をならそうという人たちのイベントでした。私たちの身近な例として北海道で取れる羊毛の事、この羊毛のことはま さに象徴的な例です。

続きを読む 札幌のアースデイと北海道の羊毛、またはアナンダファームとウールミル