
藍染め1回目の続きです。まだ読んでいない方は先に「藍染めをしよう!【1】」をご覧ください。
アナンダの「賢い藍染めセット」を使って、仕組みを解りながら藍染めしましょう!まずは羊毛で藍色の濃淡ができれば、他の色と合わせて、緑色やより深い色も。また、コットンのTシャツやハンカチ、絞り染めだって簡単です!
手や作業場を汚さずに、安全で誰にでも簡単に染められるので、台所に藍染めが普及しますよ。
【3】染める
染めるものを出し入れする作業では、なるべく空気が入らないように気をつけて下さい。ただ、反応の速さはそれほどではないので、そんなに神経質になるほどではありません。

1.染めるものを入れる
染めるものは乾いた状態です。大ポリ袋の口から染めるものを入れて、空気を追い出しながら、静かに沈めていきます。

この時、袋の底を持ち上げながら、口の方の液面を上げることによって空気を追い出すのがコツです。

染めるもの全体に染液が染み込んだら、口をねじって閉じます。

2.染液を染み込ませる
染めるものを袋の外側から圧して、さらに空気を押し出します。染めるものを広げたり動かしたりしながら、全体にまんべんなく、また繊維の中まで染液を出入りさせるつもりで、5分ほど続けます。
【4】染めたものを取り出す
まずは袋の口は閉じたまま、袋の中で作業をします。染めたものからできるだけ染液を絞りきり、なるべく空気が入らないように染めたものだけを取り出します。

1.染めたものを口の方に寄せる
染めたものを口の方に寄せる
染液の中の染めたものを、ポリ袋の口の方へ寄せます。

2.染めたものと染液を分ける
染めたものと染液に段差をつけて、染液だけをを袋の底に下ろします。
※染めたものを上げて、染液を下ろす。

3.染液を絞りきる
染めたものと染液が完全が分かれたら、染液に空気が入らない様に、その間をねじります。
※染めたものと染液の間はねじっておく。

4.染めたものをたらいに出す
空気に触れた藍が酸化して、還元前の状態に戻り、繊維に藍色が定着し始めます。
※黄緑色がまだ酸化していない部分。
【5】空気にさらす
全体を空気にさらして、酸化を終わらせます。この時に繊維の外で酸化した藍は、青い粉となって洗濯の度に少しずつ落ちます。

広げてまんべんなく空気にさらす。
【6】すすぎとリンス

完全に酸化させた後、ぬるま湯で数回すすいで、脱水機で脱水、再びぬるま湯に浸して、そこに少量のお酢を加えて、リンスします。アルカリ性から弱酸性への中和リンスは、ウールの場合は特に必要です。再び脱水、干したらできあがり。



藍染め基礎知識&コツ2
フェルト化に注意(ウール)
液中でウールを扱う時は、繊維を横方向に擦るような動作を避けて、あくまで圧し洗い。染液を繊維の間に行き来させる感覚です。
液から出したらすぐリンス(ウール)
ウールはアルカリ性に弱いので、お酢を入れたぬるま湯でリンスをして中和させます。
一回の作業で色素を使い切るのがおすすめ
還元の作業や新しい還元剤の入手を考えると、あらかじめいくつか染めるものを用意しておいて、次から次へと続けて染めてしまうのがオススメです。後になるほど色は薄くなりますが、淡い藍色もとてもきれいです。無駄なく色素を使うと染液が透明になります。
染液が冷えて染まりにくくなったら
ポリ袋と染液が青くなってしまったら、染液を湯煎して温度を60℃位まで上げて再び還元させます。しばらく待って、染液の色が黄緑色に変化しない場合は、新しい還元剤を加えます。
長い時間が経った場合でも、同じ方法で還元しさえすれば染められますので、色素の残った染液は捨てないようにしましょう。また、この時に、藍の粉を加えることによって、色を濃くすることもできます。
残った染液は、お酢を加えて庭にまくか下水に流して大丈夫です。
下水に捨てて、害になるほどアルカリは強くありません。