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フランツ・チゼックという人

とても気になる人です。100年以上も前にウイーンで活躍した人ですが、彼は子供に絵を教えながら大変なことに気が付いたのです。子供は自然に、教えられずに、美的感覚が具わっていて、ひとりひとり、みんなちがったものを持っている。そして、それぞれは違ったやりかたで表現する自由を持つべきもので、決して大人の考えや、方法を押し付けてはならない。子供の発達を大人が外部から人工的に早めたり、大人の考えを満足させるために手を加えてはならない。と言うことでした。彼のこの事は、絵の指導方法などというレベルの話ではなく、実はもっと大変な、まるで天動説の時代に地動説をとなえたような、今だに世界に影響し続けているほどの事だったのです。

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大いなる不揃い

「手作り」という言葉はいつ頃から使われだしたのでしょう。ことさら手作りというのですから「機械作り」が世の中に出回ってからのことにちがいありません。今ではほとんど何にでも「手作り」の付いた商品広告が見られます。また、マスコミでは手作りの音楽会とか、手作りの教育などという使い方もされます。こうしてみると「手作り」という言葉が今の時代の何かを意味しているに違いないのです。

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