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ヒトの大きな群は権力欲から進化できるのか?

今、世界のニュースは、毎日、イスラエル、パレスチナ、ガザ地区、ハマス・・・ユダヤ教、イスラム教、子供の死者数云々の、戦争ニュースばかり。・・・。これが人間という動物なのかね? ちょっと古いが、私の「動物百科事典」に、たびねずみ(ミレンゲ)の大量自殺の事が載って居る。集団で崖から川に飛び込み大量自殺する不可解な動物種。この不可解な大量自殺を連奏させる、ヒトという動物の「戦争」つまり、この大量自殺と大量他殺の行動。この明快な理由がわからない。ナチスの大量殺害、原爆の製造、大陸間弾道弾。広島、長崎の原爆で人類はもう原爆など開発してないだろうと思いきや、なんと広島の3000倍の原爆が、世界にはすでに多数、在るのだそうだ。驚きより、呆れて、その理由が知りたい。誰が、何の得を考えて?

気楽にコラムを書いて居たのに、なんと、この戦争という、とても難しい、不可解な儀式(?)のニュースが出てくると、大変。日本も、太平洋戦争で、ひどい人数が死んだ。つまり、殺し殺された。が、憲法9条などは棚の上、巨大な軍事予算を組んで居る。第三次世界大戦が、また、始まりませんように。
戦争という行動は日本には、縄文時代には無かったらしい。そして、戦争は弥生時代に「先進文化」として大陸からこの島に来たしたらしい。「人はなぜ 戦うのか」考古学から見た戦争・という本。 松木武彦著、(講談社選書メチエ213)
 現実、目の前の個々の生命を見ると、それぞれ違って居て当たり前。その個々の違いを、均一化する動きが始まったのは産業革命の時ではないか?
 みんな統一されてないと、生産性が落ち。世界史を見れば、産業革命で、奴隷制度も始まって、労働者の売買も始まって居る。・・・・
人の歴史にこの大変化をもたらしたのは、手つむぎ手織りで日常のものを作って生きて居られた時代から、紡績機械が完成して、それを所有する資本家が、当然、生産性向上を目指して、人を教育し、褒めたり、いじめたりして、上下に分別し、生産性向上経済の世界を作り上げた。そこに戦争の効果、兵器産業が関係してないか?。今、日本の巨大な防衛予算も、アメリカの生産物(兵器)を買わされて居るのでは?

さて、気楽なコラムの主題は「個」としての生命。その大事な生き方と、意味について。それは「食物」がカギなのだ。この社会の中で自分の生き方を実行するには、安定した収入、つまり、食べて行けること。自分の好きな事をして食べていけたら、つまり、自営業、自立のことだ。その方法を知りたい人はアナンダに来て、聞いてください。商売エリアに限り、教えられます。アナンダの商売は横のつながりで発展します。つまり、客の数がこの国に増えると、商売はやりやすくなる。
服は布が命。布の命は糸。糸の命は繊維。さて、この「繊維」の多様さは無限。野に生きる何千頭の羊の毛にも個体差があり、アルパカやカシミヤ、キャメルなどの多くの獣毛。さらにコットン、麻などの植物繊維。多種のシルク。素材としての触感や色の個体差、その天然の豊かさを、自分で見て、選んで紡いで見ると、その糸が語り始める。

さらに繊維の混合、ペットとして可愛がって居た犬猫の毛を持って来て、羊毛と混毛して帰る人がいる。自分で植物染めや化学染めが家の台所で出来るとなると、繊維素材は無限。それで、繊維の多様な世界を書くのかと言うと、そんな事は無理。この無限に広がった世界を、微小な紙面に書けるはずが無い。登山家が山の魅力の全てを書けないのと同じだ。
読者の紡ぎ練習がされ、梳毛(そもう)も紡毛(ぼうもう)も、手は自然に、その違いも理解して、テレビを見ながらでも紡げて、その快感が生活を紡ぐ様になる。(阿)

糸ばたかいぎ2023年冬号掲載