に投稿

羊のお便り vol.3 メリノと楽しい仲間たち

2026年4月開始の新企画「羊のお便り」、テーマはすばり羊です。
毎回1~数品種をクローズアップして、アナンダで扱う羊毛を様々な角度から紹介します。
第3弾となる今回の羊はメリノです!

羊の王様メリノ

洋服屋さんでセーターを買うとき、誰でも一度は耳にしたことがあるだろう羊、それがメリノです。上質な細い毛と肌触りの良さで羊の王様とも呼ばれています。もちろん、手仕事の材料としても人気の品種。今回はアナンダのメリノをご紹介していきます。

▲写真はニュージーランドの牧場の様子。

メリノの産地

今ではオーストラリアを代表する羊となったメリノですが、実はスペイン原産。18世紀のスペイン王朝では、この羊を国外へ持ち出したものを死刑とし、独占的な利権を保ったそう。オーストラリアへは18世紀が終わる頃、スペインから持ち込まれました。現在では世界中で飼育されています。

メリノとスペインメリノ

メリノとスペインメリノの違いは何でしょう?アナンダで扱う2つのトップを比べて見ました。
メリノトップファインは上質な細番手(21ミクロン)。クリンプが細かく、ぬめりと弾力があり、紡いだ糸はとても魅力的。とっても柔らかく滑らかな肌触りです。
スペインメリノはメリノトップファインと違い、クリンプが多く深く、やや生成色。細い毛ですがコシ、ふくらみ、ばねがあります。細く紡いで服地に、またフェルトにも人気があります。
両方紡いでくらべてみると違いが分かります。ぜひ試してみて!

メリノとスペインメリノのトップ

トップを紡いだ糸

メリノの楽しい仲間たち

ポルワス、コーモ、ハウヌイ。アナンダで取り扱っている原毛の中には、メリノと他品種のかけあわせで生まれた羊達もいます。それぞれの羊の良さを受け継いで誕生した3つの品種をご紹介します!

ポルワス

メリノ3/4とリンカーン1/4の交配種で、1880年にオーストラリアでデニス兄弟によって固定種にされました。マフラーやセーターなどに柔らかくファインな感じが好きで、メリノよりコシの強さが欲しい人におすすめ。ニュージーランド産とタスマニア産のトップと、ニュージーランド産の原毛を販売しています。特にトップのタスマニア産はニュージーランド産に比べてむっちりとした膨らみ、しっかりとした艶、やや生成りといった特徴があります!

ポルワス洗い済みフリース

ポルワス トップ タスマニア産

コーモ

コーモはメリノとコリデールの交配種。アナンダでは原毛と洗い済みフリースを販売しています。柔らかく繊維が細いので、脂分が多く残りしっとりした肌触りです。

ハウヌイ

ハウヌイ(Haunui)は、ニュージーランド産のナチュラルカラーのトップです。メリノ種と長毛種を掛け合わせたハーフブレッド種。繊維の太さは24~25ミクロンほど。とろけるような柔らかさで毛足が長く、膨らみもあります。

コーモ洗い済みフリース

ハウヌイトップ2色と紡いだ糸

アシュフォードメリノと手作りメリノ

アナンダには、アシュフォード社製のメリノトップとニュージーランド産の手作りスライバーもあります。アシュフォードのトップは羊そのものの自然な濃淡で、ライト、ミディアムの2色。スライバーは小さなネップも残っていて、繊維の揃ったトップとは別の魅力があります。フェルトにするとまた格別です。 

トップ、スライバーってなんだろう?

犬やネコに種類があるように、羊毛にもたくさんの種類があります。地名からとった名前が多いようですが、中には品種改良した人の名前からとったものなどもあります。刈り取られた羊毛はプロの手で品種を分類され、専門の工場で、洗ったりゴミを取り除いたり、段階を追って加工が施されていきます。アナンダでは色々な用途に合うよう、同じ種類の羊でもいくつか異なる状態で在庫しています。
詳しくはアナンダブログ「羊毛の種類と毛の状態」をご覧ください。 

素材としてのメリノ

冬の装いに大活躍のメリノ。スライバーやトップを紡いで毛糸にして、セーターを編んだり、マフラーを織ったり。フェルトに使うと表面が滑らかな仕上がりの作品ができます。
原毛や洗い済みフリースはラノリン(脂分)が多いので、それを活かした作品作りに。ただし、原毛を洗う際はフェルト化に注意!

色々なメリノで紡いだ糸。

洗い済みフリースを紡いで織ったマフラー。

フェルトのルームシューズと帽子。

手編みのベスト、帽子、ハンドウォーマー。

メリノの洗い済みフリース

ハウヌイとポルワスを紡いで織ったマフラー。

アナンダにあるメリノ商品

ニュージーランドから届く原毛、スライバーやトップといったすぐに紡げる商品、アナンダで
カードがけしたロールなど、アナンダで扱っているメリノとその仲間をご紹介します。